2008年10月15日水曜日

思考の三原則

 安岡正篤著、東洋思想十講「人物を修める」、竹井出版から
引用して、思考の三原則をかいてみよう。

 第一は、目先にとらわれず、長い目で見る。

 第二は、物事の一面だけを見ないで、できるだけ多面的・全面的に観察する。

 第三は、枝葉末節にこだわることなく、根本的に考察する。

 とかく人間というものは、てっとりばやく安易にということが先に立って、そのために
目先にとらえられたり、一面からしか判断しなかったり、あるいは枝葉末節にこだわった
り、というようなことで物事の本質を見失いがちであります。これでは本当の結論は出て
きません。物事というものは、大きな問題、困難な問題ほど、やはり長い目で、多面的に、
根本的にみてゆくことが大事でありまして、ことに人の上に立つ人ほどこれは心得なけれ
ばならぬことであります。



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