2011年9月10日土曜日

ベネチア国際映画祭: 日本映画「ヒミズ」

ベネチア国際映画祭は、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ
世界三大映画祭のひとつで、世界最古の歴史を持つ映画祭である。

第68回ベネチア国際映画祭の最高賞を選ぶコンペティション部門に参加
している日本映画「ヒミズ」(園子温〈その・しおん〉監督・脚本)が
日本時間7日未明、公式上映された。


「ヒミズ」は、2001年より『週刊ヤングマガジン』で連載された、古谷実
によるコミックの実写映画であり、脚本は、園子温監督によるものである。

映画は東日本大震災後の日本を舞台に、親の虐待で生きる希望を失った少
年が少女らに励まされて生きる物語である。東日本大震災の被災地で撮影
された映画でもある。

公式上映では、クライマックスになると場内から嗚咽する声も漏れ、終了
直後には、嵐のようなスタンディングオベーションが約8分間巻き起こるな
ど、受け入れられた様子であった。

金獅子賞などの各賞は最終日の日本時間11日未明に発表される。

最高賞の金獅子賞を受賞すると、日本映画では第54回の北野武「HANABI」
以来、14年ぶり。園子温が黒澤明、北野武ら世界を代表する映画監督の仲間
入りを果たすか?映画祭へは、園監督と主演の染谷将太、二階堂ふみがベネ
チア入り。

染谷が男優賞を受賞すれば三船敏郎以来46年ぶり、二階堂が女優賞を受賞す
れば乙羽信子以来32年ぶりの受賞となり、いずれにしろ快挙となる。

参考資料
上映後8分拍手!被災地撮影「ヒミズ」…ベネチア国際映画祭
映画『ヒミズ』がヴェネチア映画祭で上映 - 8分間の拍手に園子温監督が感激
世界が絶賛!鳴りやまない8分間のスタンディングオベーション!第68回ヴェネチア国際映画祭コンペティション出品『ヒミズ』レッドカーペット&公式上映
震災描いた映画に「がんばれ」 公式上映、総立ちで拍手
園子温監督「ヒミズ」が公式上映 ベネチア国際映画祭

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