2011年9月22日木曜日

「発掘された日本列島2011」展

毎年,日本各地で約7000件の発掘調査が行われている。なかでも、近年、
とくに注目されている21遺跡から約520点の出土品を集めて行われる速報展
示が「発掘された日本列島2011」展である。


9月23日(金曜日)~10月30日(日曜日)の期間、静岡市立登呂博物館(静岡県)
にて、「発掘された日本列島2011」展が開催される。

文化庁の「発掘された日本列島2011」展開催のお知らせによると、そのみど
ころは、

(1) 土偶
琵琶湖の東部,鈴鹿山麓で見つかった集落遺跡: 相谷熊原(あいだにくま
はら)遺跡(滋賀県東近江市・縄文時代 約13,000年前)から出土したふく
よかな女性の上半身をかたどった日本最古級の土偶。


(2) 鹿を描いた絵画土器
一色青海(いっしきあおかい)遺跡(愛知県稲沢市・弥生時代 約2,100年前)
濃尾平野有数の大集落で,東日本最大級の規模を誇る大型の掘立柱建物が確
認された。あわせて,全国で初めての事例となる赤色顔料で鹿を描いた土器
も出土した。


(3) 馬鍬(まぐわ)
稲積川口(いなづみかわぐち)遺跡(富山県氷見市・飛鳥時代 約1,400年前)
飛鳥時代の川跡から護岸施設が見つかり、そこからほぼ完全な形の馬鍬(馬に
引かせて田を耕す道具)が出土した。馬鍬の全体の姿がわかる事例としては初
めてのものである。


上掲のポスターにあるように、

九州歴史資料館(福岡県)
平成23年11月15日(火曜日)~12月18日(日曜日)

高知県立歴史民俗資料館
平成24年1月2日(月曜日)~2月14日(火曜日)

でも開催される。

参考資料
「発掘された日本列島2011」展開催のお知らせ

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