2011年6月27日月曜日

太陽の船

太陽の船とは、クフ王の船のことであり、1954年および1987年にギザの
大ピラミッドの付近で発見された2隻の船である。クフ王の船は紀元前
2500年頃、古代エジプト・古王国時代第4王朝のファラオであったクフの
ために造られたとされている。

クフ王第一の船は全長42.32 m、全幅5.66 mもの大きさで、歴史上、最も
古く大きい船の1つである。主に杉板で作られていた。クフ王第一の船は
649の断片に分解された状態で、ギーザの台地に掘られた石坑に封をされ
ていたため、船は発見されるまで全く乱されていなかった。1隻目の「太
陽の船」は13年かけて復元作業が行われ、1982年に完成。ピラミッド脇の
博物館に展示されている。



1987年には第一の船が発見された竪坑の西隣から早稲田大学エジプト学研
究所が電磁波レーダーを用いた地中探査を行い木材反応を確認、翌1988年
アメリカ隊が石坑内部を小型機器で視認、もう1隻の別の船体が発見された。
こちらは『クフ王第二の船』と呼ばれ、発掘・保存・復原はエジプト考古
庁と早稲田大学エジプト学研究所が共同で行うこととなっている。

古代エジプト第4王朝のクフ王(King Khufu)のために建造され、4500年以
上もギザのピラミッド脇に埋められていた大型木製船「太陽の船(Solar
Boat)」の2隻目の発掘作業が6月23日、カイロ郊外ギザ(Giza)で始まった。

早稲田大学とエジプト政府によるチームが発掘および復元作業を行う。発掘
準備は過去2年間をかけて行われてきた。23日、発掘チームは1個目の石ぶた
を取り除いた。

古代エジプトでは、「太陽の船」は死後の世界で王を運ぶと信じられて造られ、
王とともに埋められた。

発掘が開始されたのはクフ王のために造られた「太陽の船」の2隻目。1987年、
大きな石坑の中に収められ、重さ16トンの巨大な石ぶた41個でふさがれている
のが発見された。

木造の船は全長約40メートル。深さ約3.5メートルの穴に、船体が600程度
の部材に分解し納められているとみられる。

2隻目も復元が完了すれば、同じ博物館に展示される予定だ。

2隻目の復元展示が期待される。

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