元デンバー市長、ウェリントン・ウェッブ氏の言葉を借りれば、19世紀
は帝国、20世紀は国家、21世紀は都市(シティ)の時代ということにな
ります。
都市を構成するのは市民です。市民は生活をしながらさまざまな経済活
動(ビジネス)を展開しています。その生活やビジネスを支えるのが、
電気(エネルギー)、水、通信、交通、建物、行政サービスなどのイン
フラです。
スマートシティとは、これらの生活インフラ全体を垂直統合して、より
効率的な都市のあり方を実現するというものです。これによって、都市
の持続的成長を促し、市場や雇用を創出します。また、エネルギー政策
や環境問題などに対応するとともに、こうしたことを主導する各国の施
策と協調すれば、プロジェクトの支援や補助金なども期待できます。
第1の技術は「インテリジェントデバイス」です。スマートフォンやスマ
ートメータ―などが代表ですが、これらに限らず、車載型の情報端末やデ
ジタルサイネージなども含む双方向のセンサーやテレメトリー機能を持つ
デバイスのことです。個々のデバイスや通信方式は斬新なものではありま
せんが、スマートシティにおいては、自治体や事業者とエンドポイントで
ある市民や家庭をつなぐインターフェイスの役目を果たします。
第2の技術は、「ブロードバンド回線ネットワーク」です。このネットワー
クに求められるのは、リアルタイム性です。これは非常に重要な要素で、
スタティックな情報を管理するデータベースにアクセスするようなトラン
ザクション型の通信では、社会インフラをつなぐバックボーンとして、あ
るいはエンドポイントをつなぐラストワンマイルのアクセスネットワーク
として不十分です。
第3の技術は、リアルタイムの「データを処理、解析する技術」と、大量の
データを関係づける「ソーシャルメディア」でしょう。解析技術は、それぞ
れの業界が培ってきたノウハウや手法がベースとなりますが、各エンドポイ
ントが市民と密着するスマートシティでは、ソーシャルネットワークを利用
したデータの収集やモニタリングも欠かせない要素になるはずです。
スマートシティのビジネスにおいてグローバルなキーベンダーというと、
IBM、シスコ、オラクル、HP、アクセンチュアなどの名前が挙がります。
参考資料
スマートシティとは何か?
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