木更津市郷土博物館で、平成23年6月11日(土曜日)から同年8月28日(日曜日)
まで特別展「復元 金鈴塚の大刀 -甦る東国古墳文化の至宝-」が開催されてい
る。
展示の内容
現在、木更津市郷土博物館金のすずでは、重要文化財上総木更津金鈴塚古墳
出土品のうち、須恵器・土師器以外のものすべての非破壊による理化学的分析
を実施しようと、平成22年度から3カ年計画で国立歴史民俗博物館と共同研究
「金鈴塚古墳研究」を進めています。平成22年度の調査成果の一部を展示紹介
するとともに、復元した飾り大刀4振と青銅鏡1面を展示公開いたします。
展示資料;双龍(そうりゅう)式環頭大刀、単龍(たんりゅう)式環頭大刀、
獅噛(しがみ)式環頭大刀、頭椎(かぶつち)大刀、変形神獣鏡1面
X線写真 復元関係資料
君津地方の生産関連資料 千束台祭祀遺跡:小鉄鋌 塚原遺跡:金床石
天神前遺跡:鋳物鉄 ほか坩堝、ガラス鋳型
など。
金鈴塚古墳(きんれいづかこふん)は、祇園・長須賀古墳群に属する千葉県木更
津市にある前方後円墳である。
金鈴塚古墳は墳丘の全長約100メートルの前方後円墳である。かつては二子塚
古墳と呼ばれていたが、1950年に行われた発掘の結果、未盗掘であった横穴式
石室内から金製の鈴5つを始めとする多くの貴重な遺物が出土し、金鈴にちなみ
金鈴塚古墳と改名された。
出土品の内容などから金鈴塚古墳は6世紀末~7世紀初頭、前方後円墳の最末
期に造られた古墳であると見られている。
前方後円墳最末期の古墳としては全国有数の規模であり、横穴式石室の一部
は加工された切石を使用しており、当時としては新しい技術も用いて築造さ
れている。
金鈴塚古墳と豊富な出土品は学術的な重要性が評価されており、古墳から発
掘された金鈴などの遺物と石棺は1959年6月27日、重要文化財に指定された。
参考資料
金鈴塚古墳
木更津市郷土博物館 金のすず ホームページ
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