東京、京都などで活躍する現代アートの若手新進作家6人が8月10日から
21日まで、日蓮宗の大本山清澄寺(鴨川市清澄)と釈迦寺(同市貝渚)を舞
台に展覧会を開催しています。
千葉県鴨川市にあります清澄寺では「アートが山にのぼること」のタイ
トルで、鴨川や日蓮、仏教世界に着想を得るなどして制作した作品を含
めた絵画、彫刻、映像作品30点以上を境内の屋内外に展示されている。
約1300年の歴史を持つ名刹が〝アート空間〟として使われるのはこれが
初めて。
作家らは7月30日から順次清澄入りし、合宿しながら作品制作と展示準備
を開始。周辺住民らはこのユニークな活動を興味深く見守っている。
出展作家は長狭高を卒業し、現在東京芸術大大学院修士課程在学中の山口
真和(まな)さん(23)と、平川恒太さん(24)、千ヶ崎慶一さん(26)、齋藤春
佳さん(23)、尾家杏奈さん(24)、藤野真司さん(21)。6人は各種のアート
コンペティションで知り合い、親交を深めてきた。
今回の企画は昨年末、山口さんが「お寺のような伝統的な空間で展覧会を
やってみたい」と釈迦寺の住職、影山教俊氏に相談したことがきっかけ。
現地を訪ね、折衝を重ねる中で、清澄寺側も「若い人たちの活動を支援し
よう」と会場提供を快諾した。
6人は期間中の20日、東京発1泊2日の「清澄バスツアー」も企画。40人を
集客予定で、20日夜には地唄舞の公演、夜の展覧会場散策といったイベン
トも開催する。
平川さんは「自分では清澄の自然をテーマにした作品を準備した。私たち
の〝鴨川観〟を美術を通して感じてほしい」千ヶ崎さんは「現代美術は
とっつきにくいといわれるが、見ていただければ隔たりはないと分かって
もらえると思う」と話している。
参考資料
清澄寺で現代アート展 若手の新進作家6人が 鴨川
アートが山をのぼること
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