2011年8月14日日曜日

風レンズ風車

風力発電によって安定した発電量を得るためには,弱い風でも高出力が
見込める風力発電システムが必要となる。

そこで開発されたのが「つば付きディフューザ風車」,通称「風レンズ
風車」である。

本風車の最大の特徴は,風車翼を囲むように取り付けられた風レンズ
(集風体)である。


風レンズは,上図に示すようにディフューザ部分とつば部分から構成されて
いる。

通常,流体機械は流れに対して滑らかに作られますが,逆に風レンズ風車で
は流れを遮るようにつばを取り付け,それによって発生する渦の作用でディ
フューザ内に風を集める。

この風レンズを風車に装着することで風車翼に流入する風が増速し(集風効果)、
これにより弱い風でも発電できるようになるわけである。

九州大学応用力学研究所と福岡市は7月21日、弱い風でも効率的に発電できる
「風レンズ風車」を用いた洋上風力発電の実証実験を今秋に博多湾で行うと
発表した。

同レンズによる洋上実験は初めて。福島第一原発事故を受け、太陽光や風力
など自然エネルギーが注目されており、高島宗一郎市長は「福岡発の技術と
して世界に広がることを期待したい」としている。

同研究所によると、福岡市東区西戸崎の沖約600メートルの博多湾内に、
風レンズ風車(直径3・6メートル、定格出力3キロ・ワット)2基を取り
付けた六角形の台(直径18メートル)を浮かべる。発電規模や風、波の自然
環境、塩害への耐久性などを1年ほどかけて調べる。

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参考資料
風レンズ風車の開発
「風レンズ風車」使った洋上風力発電実験

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