2011年8月29日月曜日

708年8月29日(和銅元年8月10日) 日本初の銅銭「和同開珎」を発行

和同開珎(わどうかいちん、わどうかいほう)は、708年(和銅元年)に、日本で
鋳造・発行された銭貨である。日本で最初の流通貨幣と言われる。

直径24mm前後の円形で、中央には一辺が約7mmの正方形の穴が開いている
円形方孔の形式である。表面には、時計回りに和同開珎と表記されている。
裏は無紋である。

形式は、621年に発行された唐の開元通宝を模したもので、書体も同じである。律
令政府が定めた通貨単位である1文として通用した。


当時は1文で米2kgが買えたと言われ、また新成人1日分の労働力に相当した
とされる。

708年5月には銀銭が発行され、7月には銅銭の鋳造が始まり、8月に発行され
たことが続日本紀に記されている。

和同開珎以前に存在した貨幣として、無文銀銭と富本銭が知られている。
1999年1月19日には、奈良県明日香村から大量の富本銭が発見され、最古の
貨幣は和同開珎という定説が覆る、教科書が書き換えられるなどと大きく
報道された。

しかし、これらは広い範囲には流通しなかったと考えられ、また、通貨と
して流通したかということ自体に疑問も投げかけられている。

現在の所、和同開珎は、確実に広範囲に貨幣として流通した日本最古の貨幣
であるとされている。

参考資料
和同開珎

0 件のコメント: