アレクサンダー・カルダー(Alexander Calder、1898年7月22日
- 1976年11月11日、アレクサンダー・コールダーとも)は、
アメリカ合衆国の彫刻家・現代美術家。動く彫刻「モビール」
の発明と制作で知られている。モビールやスタビルと呼ばれる
抽象彫刻のほか、絵画、リトグラフ、タペストリー、ジュエリー
、玩具などさまざまな分野で創作活動を展開した。
カルダーは代々高名な彫刻家であった家系に生まれたが、
若い頃は職人を志向して機械工学の勉強をしてエンジニアとなった。
芸術家の道に転向してからは素描(ドローイング)を学び、
第一次世界大戦後のパリに出てからは得意の一筆書きを生かした
針金彫刻を始め、金属を使った抽象彫刻を制作した。
この頃彼は発明の才を生かし、機知やユーモアにとんだ針金作品を
使って、一人で操るサーカスの上演を自室で始めたが、
そのパフォーマンスが評判となったことで芸術界の有名人になり、
パリに集まっていた多くの前衛芸術家たちと知り合い大きな刺激
を受けた。特にモンドリアンの三原色による幾何学的な抽象絵画
に強い影響を受けた彼は、すぐに限られた原色だけによる動く
抽象彫刻作品・モビールの制作を開始した。(モビールの命名は、
サーカス上演を通じて知り合ったマルセル・デュシャンによる。)
彼の生涯の制作活動の中で特に重要なできことは、モビールの発明
により彫刻作品に実際の「動き」を取り入れたことである。
モビールの各部分は動かないときでも微妙なバランスを保って
浮かび、動きへの予感をはらんだ緊張感をもたらし、かと思うと
不規則に動き相互に影響し合い、その形状はさまざまに変化して
同じ姿になることはない。これは「キネティック・アート」と
呼ばれる動く美術作品群のさきがけとなった。
アレクサンダー・カルダーの生誕を記念して、Google の表紙に
氏の作品んの一例が下図に示されている。
上記文章、写真は Wikippedia による。
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