安岡正篤著、活眼活学、PHP研究所より五交について引用しよう。
人間と人間との自由な友交、裸の交わり、地位や身分や年齢や利害やそんな世俗的なものに一切捉われないが素交であり、その反対に、なにかためにするところがあるのが利交である。
五交
利交に五種を挙げることができる。
一は勢交・・・勢力に随う交際。
二は賄交・・・金がめあてのつきあい。
三は談交・・・言論名声のためのつきあい。
四は窮交・・・うだつのあがらぬ仲間のつきあい、
五は量交・・・相手の成功不成功を量ってのつきあい、成功したと見ればたかり、失敗したとみればよ りつかぬようなつきあい。こういう友交は卑劣不快だ。(中略)
五交から連想するものに仏教中の四友説がある。
一に華友・・・花の如く、好きな時は頭にも挿むが、萎めば棄てるように、富貴を見ては附き、貧賤なれば棄てるような友のこと。
二に称(秤)友・・・物重ければ頭を低れ、軽ければ仰ぐが称(はかり)である。物をくれる者を敬い、くれぬ者を馬鹿にするような友のこと。
三に山友・・・例えば金山の如く、鳥獣之に集まれば毛羽為に光る。貴くして能く人を栄えしめ、富楽同じく歓ぶような友のこと。
四に地友・・・百穀財宝一切地に仰ぐ。施給養護して恩徳の薄からぬような友のこと。
五交は、安岡正泰監修、安岡正篤一日一言、致知出版社にもとりあげられている。
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