3年前から木でロードバイクを作り始めた人がいます。佐野末四郎さんという方です。
江戸時代の和船の伝統を受け継ぎ、200年続く船大工の9代目という木工技術の
専門家です。ヨットやカヌーなどをつくる技術を使い、手作りで木のロードバ
イクを製作しています。
材木そのままでは、曲線にも出来ません。そこで、薄く切られたマホガニーの
木材を何層にも貼り合わせ、水分と熱を加えながら曲げて成型しているのです。
シートポストのサドルとの接合部など、ほとんど90度の角度に曲げられていま
す。なるほど、この形のほうが振動を吸収すると思いますが、そう簡単なこと
ではないでしょう。
1台製作するのに、約3カ月かかります。マホガニーと言うと、堅いぶん重い木
材のようなイメージがありますが、中をくり抜くなどして軽量化し、7キロ台
の重さを実現しているというから驚きます。しかも、独自の技術で金属に負け
ない強度を達成しているのです。
2009年9月に、ドイツで行われた世界最大の自転車ショーと言われるユーロバ
イクショー2009にも招待されました。このマホガニーバイクには、招待した企
業から2万ユーロ、約260万円の値がつけられ、3台の注文があったと言います。
2008年1月1号機
2011年8月12号機
佐野末四郎 ワークショップ開催 マホガニー製自転車の誕生のタイトルで、
TokyoUrbanLife2009 さんが 2009/10/28 にアップロードした YouTube の動画
を下記に示す。
参考資料
サイクルロード ~自転車への道
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