1959年1月14日、南極大陸で1年間置き去りにされたカラフト犬タロとジロ
の生存が確認された。
タロ(1955年10月 - 1970年8月11日)とジロ(1955年10月 - 1960年7月9日)は
日本による初期の南極地域観測隊に同行した樺太犬の兄弟。
1956年(昭和31年)11月、総勢53名の第1次南極観測隊隊員がタロ、ジロを含む
22頭の樺太犬と共に東京湾より南極観測船「宗谷」で南極へ出発。
昭和基地に到着すると、病気などでそのまま帰国する3頭を除いた19頭の犬たちは、
1957年の第1次越冬隊において犬ぞり曳きなどに使役された。
1958年2月、宗谷が南極付近に到着した。昭和基地にいる第1次隊員と入れ替わって
越冬するため、宗谷は第2次越冬隊を乗せていた。しかし、天候の悪化から宗谷は
昭和基地には到着できなかった。
昭和基地から帰還する第1次隊員の人間たちでさえ小型雪上機でかろうじて宗谷に
帰還する有様であり、15頭の犬は犬ぞりに首輪で昭和基地付近に繋がれたままに
された。その後もぎりぎりまで天候の回復を待ったものの、「宗谷」自体が遭難す
る危険性も出てくるに至り、第2次越冬隊の派遣は断念された。それとともに15頭の
犬の救出も見送られ、残された犬達の生存は絶望視された。
Wikipedia より。
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