バラ科サクラ属。万葉集の頃の花といえば梅の花でしたが、
葉が出る前に白、ピンク、紅などの花が咲きます。中国が
原産ですが、かなり古い時代から日本でも好まれたようです。
万葉集では萩に次いで多く、119首に詠まれています。
雪といっしょに詠んだ歌が目立ちます。また、鶯が登場する
歌も多い。なお、万葉集に詠まれている梅は、すべて白梅と
考えられています。
やがて桜にその座を奪われてしまいました。しかし、
日本人にとっては早春は梅の花です。
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににおひける
紀貫之(きのつらゆき)
「人の心は変わりやすいものだから、あなたのお気持ちはかわか
らない。けれど昔なじみのこの里の、梅の花だけは昔のままの
香りで咲きにおっている。」
平安遷都の折、御所の紫宸(ししん)殿前に橘(たちばな)と
梅が植えられ「右近の橘」「左近の梅」と呼ばれた。一説では、
その後、村上天皇の時代(946-967年在位)に皇居が火災で
焼失、梅も焼けてしまい、替わりの梅を献上した紀貫之の娘が
梅との別れを惜しみ
「勅なれば いともかしこし鶯(うぐいす)
の 宿はと問わばいかが答えん」
と詠んだ。感銘を受けた村上天皇が梅を返して桜を植え、
「左近の桜」となったとされる。
出典:
たのしい万葉集: 梅を詠んだ歌
(http://www6.airnet.ne.jp/manyo/main/flower/ume.html
花の雑学 百人一首に詠まれた植物
((http://sky.geocities.jp/shirasato99/data_hyakuninissyu.html)
京都新聞TOP≫京都おもしろ宣言
(http://www.kyoto-np.co.jp/kp/special/omoshiro/index.php)
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